エミリー・ウングワレー展を振り返って
【エミリー・芸術ファンサイトです】2008年2月26日から、エミリー ウングワレー展が開催されました。
天才画家エミリーはオーストラリアの先住民族のアボリジニで生まれその大陸で暮らしてきました。

参考文献
オーストラリア国立博物館ほか編 『エミリー・ウングワレー展』 読売新聞東京本社、2008年。
ハワード・モーフィ著、松山利夫訳 『アボリジニ美術』 岩波書店、2003年、307-315頁・425頁。

主な作品
エミューの女
(1988年〜1989年、92.0×61.0cm)
はじめて手がけたキャンパス画。

大地の創造
(1994年、4点 各275.0×160.0cm)オークションで100万オーストラリアドル以上の値段がついた

ビッグ・ヤム・ドリーミング
(1995年、291.1×801.8cm)



エミリー・ウングワレー展を振り返ってみて。

エミリーは、そのような「プリミティヴ・アート」とも称されるような芸術世界を出自としながらも、美しく自由で革新的な芸術を創造してきました。彼女の芸術は、西洋美術とは全く無縁な環境から生み出されたとは信じられないような、極めてモダンな作品を生み出し、 西欧近代美術が展開した末にたどり着いた抽象表現主義に比するような芸術世界を創造してきました。

エミリーの作品は過去10年余りの間に100を越える展覧会に出品され、世界各地のコレクションに納められてきました、ヴェネチア・ビエンナーレのオーストラリア館で特別出品されたほか、1998年にはオーストラリア国内の主要な美術館で大規模な個展が開催されています。
 本展はオーストラリア外務省、オーストラリア大使館の全面的な協力の下、エミリー研究の第一人者、オーストラリア国立博物館のマーゴ・ニール女史の監修によって、世界的に認められているエミリーの芸術世界を、オーストラリア国内に所蔵されている主要作品120点余によって初めて本格的に紹介するものです。
主催
主催 国立国際美術館(大阪展)、国立新美術館(東京展)、読売新聞社
企画構成 オーストラリア国立博物館(NMA)
後援 外務省、文化庁、オーストラリア大使館
協賛 関西電力、ダイワボウ情報システム、ウッドサイド、MIMI、国際石油開発
協力 豪日交流基金、オーストラリア外務貿易省、オーストラリア政府観光局、ノーザン・テリトリー政府観光局、NHK、 (財)ダイキン工業現代美術振興財団(大阪展)
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アボリジニの天才画家、エミリー・ウングワレー


同展は、エミリーの作品に初めて触れる観覧者のために、年代やテーマに沿った章によって構成されてた。B3Fの会場入口を入ると、まず最初に「神聖な草」の章として、エミリーの最晩年にあたる1996年に制作された作品群から始まる。エミリーが「神聖な草」と呼んだアクション・ペインティングは、スピード感とエネルギーに満ち溢れ、厚く量感のある線がもつれた糸の塊としてカンヴァスになぐり描きされている。その中には、エミリーが亡くなる数週間前に手掛けた作品も含まれる。わずか3日間で仕上げられたそれら24点の作品は、それまで支配的であった線と点描による表現から逸脱し、幅広の刷毛で描かれた動きのある色面で広がっている。エミリーの終わりはまさに、新たな前衛的スタイルの始まりだったのである。
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